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D-ABVWolfsburg

Author:D-ABVWolfsburg
旅客機と模型大好き。高じて、旅客機模型を収集するようになる。
日本ではまだまだマイナーなモデルプレーンの世界を、ブログの力でメジャーにするべく一念発起。効果のほどはイマイチ不明だが、筆者の息抜きには一役買っている。
主な収集対象は1/400ダイキャストモデル。たまに1/200に浮気アリ。

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オタサーの姫?

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2022/05/20 19:20:32 | JC Wings A330 | コメント:2件

せっかく「世界中の翼を買い集める」という高尚な趣味を持っているのだから、それを紹介するブログももっとウィットに富んだものにしたいと常々思っているのだが、どうにもうまくいかない。
知識や教養をひけらかす必要はまったくないが、厚みのある文章というものは、言葉や文章の端々に衒わずそれがにじみ出るものだと思う。
翻って我がブログを読み返してみれば、薄っぺらい身の周りの出来事や政治ネタの二択にほぼ偏っており、主題であるはずのモデルプレーンの話題すらめったに出てこない。読者の皆様におかれては、さぞ辟易されているのではないかと思う。
まぁこればかりは、ひとえに私の素養の問題だからどうしようもない。開き直って今回も元気に身の周りのミクロなお話をする。

「オタサーの姫」という言葉がある。
私がその言葉をはじめてきいたとき、語感であらましその意味をつかんだが、いざ調べてみたらまさしくそのとおりであった。
すなわち、女子の在籍率の低いオタク系サークルにおいて、男性メンバーにちやほやされている女性を指す言葉である。
多くは姫本人の器量とはもっぱら関係なく、その属する団体の男女比を主因としてそのポジションを得ている──と認識しているのだが、合っているだろうか。
まぁ似たような現象は、オタサーに限らず男性の多い共同体──工業高校や警察、軍隊などでも存在するだろう。むろん、それ自体は自然の摂理であろうし、悪いことでもないと思う。いちオタサーの姫が、閉じられた男性社会でちやほやされて悦に入ろうが、その姫をめぐってオタクの中で争いが勃発しようが、私には関係のないことである。
──そう思っていた。

私の見当違いであれば重畳この上ないのだが、我が長女小2に、どうにもそのケが感じられるのである。
まず、あまり女子の好きそうなものを好まない。好きなアニメはプリキュアやカードキャプターさくらではなくポケモン。妹とはいつもポケモンバトルごっこで暴れたくり、マクドのハッピーセットでは、十中八九男の子向けを所望する。車が好きで、国産ミニバンはほぼ車種が特定できるし、最近祖母に買ってもらった本は『ドラゴン最強王図鑑』であった(なんやねんその本)。
男の子っぽいのではない。男の子なんである。
さりとて容姿はどこからどうみたって女の子で、これがまた将来を容易に推し量れるほどの美少女である。
古今東西、男の趣味を共有できる女性はモテる。美女ならばなおさらである。で、この際父親の嫉妬という要因さえ除けば、「モテるのはべつに良いことではないか」という結論が導き出されそうなのだが、そいつは早計に過ぎる。
要は、変な奴が寄ってくる可能性が高いのだ。

けっきょく、男性人口の多い趣味というのは、おのずと異性との距離を測れない非モテ系オタが集う場所になりがちである。
たとえば、私になじみのある分野を例に取れば、非モテ系飛行機オタ男性の、同趣味の女性に対するがっつき、またアプローチの露骨さは見ていて痛々しいものがある。
飛行機好きの女性、本職のCA、もしくはGSとみれば、あたりかまわずコメント付けまくったり、訊かれもしないのに勝手にアドバイスしちゃったり。ひどいのになると、女性ウケしたすぎてサヨフェミが喜びそうな薄っぺらい男性毀損に走っちゃったり。
まぁ乗り物の世界は、基本的に似たような傾向があるのかもしれない。

わが娘においては、すでにいまクラスの変な男子から好かれているとかいないとか。すぐ人に「死ね!」とかいうクソガキらしく、そいつが娘の連絡帳を持って帰ったことがあって(間違いではなくわざとの可能性が濃厚)、迷惑を蒙ったことがある。
その他、近所のこれまたちょいとクセのあるクソガキからも憎からず思われている説があり、どうせ来るならマトモな男児はいないのかとうんざりしているところである。
…ってまぁマトモな男児は男児同士で遊ぶよなぁ…。
娘は学校ではさほど男子色は出していないようだか、やっぱり引き付けるものがあるのかもしれない。
ポケモンはまぁ、ポケモンセンターの客層を見る限り女性の比率もそれなりにありそうだが、まかりまちがってオタ系、乗り物系のカテゴリに入ってしまうとヤバイ。
娘が大きくなったとき、もしもどこぞの飛行機オタの中高生が、SNSで「どこベースですかっ。青組赤組どっちですかっ。ハァハァ」なんぞと絡んできた日には、どうしてくれようか。
そのときはぜひとも、私が娘になりすまして「ハ?貴様を血祭りにあげて貴様のベースを赤組にしたろか」と返信してやろうと、今から心に固く誓ってやまぬところである。

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JC Wings
Eurowings Discover
Airbus A330-200
D-AXGB


今回は私の好きなコチラ。ユーロウイングス・ディスカバーのA330である。

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日本では馴染みがなさすぎて、多くの方は「?何そのエアライン?」と思われるかもしれない。
系列のユーロウイングスは就航開始から数年経っていることもあり、ご存知の方もそれなりにいらっしゃると思うが、「ディスカバー」がつくと「?」となる方も多いのではないか。

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かくいう私もさわりしか知らなかったので、モデル導入を機に調べてみたのだが、なにしろ会社として新しい上に、従来のユーロウイングスに輪をかけて日本に馴染みがないため、日本語のソースがほとんどなかった。
…あ~面倒くさいパターンだよこれ。

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もともとユーロウイングスはルフトハンザ傘下のLCCブランドとして、今は亡きジャーマンウイングスと統合され、現CIに移行した。近距離路線だけでなく、欧州全域に加えアフリカ、南米、アジアなど幅広い路線を持っている。
ちなみに東南アジアでは唯一タイにA330で就航している。
では「ディスカバー」が付くとどう違うのかというと、そもそもこちらはLCCではない。ルフトハンザグループの中でも、長距離レジャー路線に特化した中堅キャリアである。
…そうだったのか、知らんかった。

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ここでいう中堅キャリアというのは、日本でいうところのスカイマークやスターフライヤーのように、LCCとFSCの中間に位置づけされ、「LCCほど安くはないがサービスはそこそこ」というコンセプトを売りにしている、いわゆるMCC(ミドルコストキャリア)である。
…この呼称も日本で全然定着しないが。
外航だと、私の贔屓とする香港航空もこれに当たるかな。料金やサービスの内容は航空会社によるのだろうが、このMCCというやつは、私はけっこう積極的に推したい業態である。

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飛行機に限らずあらゆる局面において“中間”という位置づけを好む私。
つまり「エコノミーよりプレエコ」「しまむらよりH&M」「ニトリよりIKEA」といった具合に、プチ贅沢というか、あまりコストをかけずに見栄えはそこそこ整えられる、というコンセプトが好きなのだ。
もちろん、実際の経済力を勘案して、という前提においてである。欲望をすべて実現できるだけの経済力があればこの限りではないわけだが、まぁ無限の財力などという夢物語を仮定しても意味はあるまい。

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で、ユーロウイングス。
好きだというのは他でもない、ルフトハンザグループ傘下のLCCという出自の確かさも去ることながら、塗装が非常に好みなのである。トーンの異なる水色とあずき色のコントラストが、白いシンプルなボディに映える。
CAの制服も、ユーロウイングスはけっこうLCC色全開のスカイブルーのコーポレートカラーを前面に押し出しているが、EWディスカバーは黒を基調としたシックなものになっている。

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てか、EWディスカバー関連のニュースを調べる中で、たまたまA330とクルーの集合写真を見つけたのだが、見憶えのある顔…いやハゲチャビンがいるっ!かつてルフトハンザ・カーゴにてMD-11Fの機長をされていたWolfgang Raebigerさん(ウォルフガングはわかるけどファミリーネームがわからない。レービガーさん?)だ。

…そうかぁ、MD-11退役しちゃったもんなぁ。トリプルに行かず、グループ会社に移ってA330に機種移行されたのね。

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てか…よくよく調べたら、この人EWディスカバーのCEOになってますやんっ!
すごい。いちパイロットが、どういう経緯でメガキャリアの子会社のCEOに抜擢されたのだろう。
パイロットのCEOは日本も含め例はあるが、まさか当ブログで幾度もハゲチャビンと(愛着込めて)お呼びしていた彼がそうなっていたとは…。ドイツのドキュメント番組で「貨物のイイところだって?そりゃうるさい乗客がいないことさ!キョェ~ケッケッケ!」と笑っていた彼が、まさか…。
記事は会員限定なので読めないが、こういうどうでもよい発見があるのが、ブログ執筆の楽しいところでもある。

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さてモデルの話。
ユーロウイングスは各社からモデル化もされているが、これまたセオリーどおり、メーカーごとに色目が異なる。
実機を見たことはないのだが、画像や動画で判断する限りではJC Wingsが最も正確に見える。

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当機材D-AXGBについては、NG Modelsからも同じレジのA330-200が出ていて、芸の細かさ──アンテナの表現やエンジンの造形が素晴らしく、プロポーションも良好なのだが、色目に疑問が残る。
写真でみるかぎり、実機よりもだいぶん赤味が強いように見えて、モデルとしての見栄えは良いのだが、「実機に準じているか」という点においては、JCに分があるように思われたのである。

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加えて、私のイメージするA330-200のフォルムは若干ずんぐりしていて、姉妹機のA330-300と較べて明らかにプロポーションに差異が認められるのに対し、NG版はパッとみて-300なのか-200なのか見分けがつかないぐらいスマートな印象なのである。
わざとディフォルメしているのか、あるいは私の目の錯覚なのかはわからないが、まぁ1,000円ほど価格差もあることだし、JCの出来も全然悪くないので、こちらを選択させていただいた。

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従来のユーロウイングスとの見た目の違いは、なんといっても機首部の「discover.」のタイトル。そして最新のエアバス機らしいタヌキ顔と、ボディ同色のホワイトに塗装されたエンジンカウルによって、元祖LCC版ユーロウイングスと差別化を図っている。
まぁ実際のところ、この機材は2005年にカタール航空に納入された17年選手なので、最新機でもなんでもないのだが。

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機材はそこそこだが、このユーロウイングス・ディスカバー、運航開始が2021年7月ということで、会社としてはまだ1年も経っていない若いエアラインである。
詳細な時系列は憶えていないが、2021年7月といえば、武漢肺炎パンデミックに終息の兆しが見え始めた頃ではなかったか。
我が身に照らせば、たしか泊まりでユニバに行って、想像を絶する人の多さに、過ぎし日の日常を想起し涙した記憶がある。…いや泣いてはいないけれど。

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コロナから癒え、回復する世界を見据えて、就航開始に踏み切ったのであろう。実際のところ、利益が上がっているのかは知らないが、もともとルフトハンザで飛ばしていた路線もあるのかしら?観光客メインの路線であれば、FSCを使わず、ユーロウイングス・ディスカバーのようなMCCのほうが好まれるかもしれない。
実際、ドイツでは路線やコンセプトがコンドル航空とバッティングしているとか。

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そういえばフィンエアが、ユーロウイングス・ディスカバーにA350のウェットリースをするというニュースを最近見たっけ。
北米路線を担当するとのことで、夏の繁忙期を見越して、ということだろうか。すると、フィンエアA350が「OCEAN」のコールサインで飛ぶということかな。
パンデミックによる減便に加え、ウクライナ戦争の影響で各航空会社とも利幅は最盛期とは比較にならぬ圧迫を受けているはずである。どのキャリアも、収益確保の機会は逃せないのだろう。

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ちなみにユーロウイングス・ディスカバーのコールサイン「OCEAN」は、会社設立前の仮称をそのままコールサインにしているものらしい。
オーシャンというと、なぜか真っ先にドラマ『海猿』の主題歌、B'Zの「オゥ~シャン♪」のメロディ付きで脳内で再生されてしまう。B'Zはべつに好きでも何でもないが、無意識にインプットされてしまう影響力は、さすが大御所の貫禄というところか。
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コメント

ユーロウィングス

2022/06/09(木) 14:07:26 | URL | 最近1/400増えすぎた人 #-
こんにちは!

オタサーの姫は界隈だけでなく、私が乗っているBMW MINIの世界にもありまして、それはもう見てて痛いというか。。。。

取り巻きのイタさったらないですよホント。

もっとすごかったのは、首都高の辰巳PAで見た光景で、我々とは関係ないグループ(というかたまたま目にした)なのですが、BMW軍団で一人だけ女性がいて、どうやらなんかのパーツあげたのか装着してあげたのか、そんなことをPAでやっていたのです。それだけならよくみる光景(パーツ交換はダメですがw)ですが、メンツの一人が監督イスを出して座らせ、ごゆっくりどうぞ的な。

あれはレディファーストというものとは違う、もはや崇めるかのような気の遣いっぷりに寒気がした記憶があります。


ところでユーロウィングス。当方はA340を所有しております。箱を開けたらエンジンが取れて3発機になってましたが、修復して今も持っています。このディスカバータイトルのものは、neo風のフェイスでいいですね!最近はA333でもタヌキ顔がいるので、前から見ると一瞬「?」というのが多いですね。

明日の羽田、LH716便はどうやら744での運航らしく、FRにも画像が出てきましたのでほぼ間違いないかと。急遽有休を取得し羽田に向かうとします。

私にとってもイチオシのルフト。

744の飛来は、定期便では2019年1月13日以来、臨時便では2020年4月のドイツ人救出チャーターのフランクフルト〜オークランド往復便で2度テクランした以来です。

撮影はその往路が最後。初めてとったのは2018年12月のKIXですね。
744がA350(MUC線に変更)するからとKIXに行った思い出です。

シップチェンジにならなければ良いですが果たして…

Re: ユーロウィングス

2022/06/09(木) 22:40:07 | URL | D-ABVWolfsburg #-
最近1/400増えすぎた人さん、こんばんは。
やっぱり乗り物の世界にはオタサーの姫は付き物なんですかねぇ(^^;そのMINIの儀式については、イタさは禁じ得ないものの、そこまでいくと一種のエンターテインメントと解釈できないこともないですね笑
飛行機界隈のリアルでの姫がどんな立ち回りをし、どんな取り巻きがいるのか知る由もないですが、SNS上であからさまにワンチャン狙いみたいなリプみると「イッタ、ダッサ」ってなりますね。てか、基本航空オタの中高生は嫌いです笑
あのイキってる感じがもう、生理的に無理ですね。
ユーロウイングスのA340、私も持ってます。けっこう好きなんですよね、この塗装。ディスカバーはタヌキ顔なのに-200というチグハグさがまた好きです。
あ~明日744だそうですね!羽田も-8iが来るまでは-400でしたが、いまやそっちがレアになっちゃいましたもんねぇ。
私も見に行きたいところですが、とりあえず過去KIXで撮ったD-ABVWを眺めながら留飲を下げるとします笑
良き写真を期待しております!

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