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D-ABVWolfsburg

Author:D-ABVWolfsburg
旅客機と模型大好き。高じて、旅客機模型を収集するようになる。
日本ではまだまだマイナーなモデルプレーンの世界を、ブログの力でメジャーにするべく一念発起。効果のほどはイマイチ不明だが、筆者の息抜きには一役買っている。
主な収集対象は1/400ダイキャストモデル。たまに1/200に浮気アリ。

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スカイパークと土手、子連れで伊丹行くならどっち? 後編

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2021/02/22 19:49:08 | JC Wings B747-400F | コメント:2件

久しぶりの千里川。寝ている長男と妻をクルマに残し、二人の娘といっしょに土手までやって来たのだが、次のRWY32Lへの飛来は40分後だという。
だが、40分もの空白を子供たちが耐えられるとはとても思えない。こりゃーヘタしたら、飛行機を見ずに帰投することになるかもしれないと、私はひそかに肚をくくった。
昼下がりの土手は、見物客でにぎわっていた。多くは小さな子供をともなった家族連れで、マスクの着用率は目につく限り100%だったと思う。
そう、屋外で、かつみんながマスクをつけていれば、コロナもさほど畏れることはないと思うのだ。
私が機長を務める我が家の自家用車では、家族でお出かけの際はアルコール除菌液を持参し、いったん降機しても、再搭乗のたびに全員手指の消毒をするプロシージャがある。多少面倒だが、クセづけてしまえばどうということはない。そこまでやりゃ、まぁ個人でできるコロナ対策としては合格点じゃなかろうか、我ながら。
さて、土手に訪れているほかの子供たちの様子はどうかというと、皆、退屈している様子などみじんもなかった。さりとて、それだけ飛行機好きな子供たちが集まっているのかというと、たぶんそういうわけではなさそうであった。
意外なことに、子供たちは遊具も何もない堤防で楽しそうに遊んでいるのだ。

行かれたことのある方ならご存知かと思うが、あそこは本当にただの川の土手で、それに沿うように空港のフェンスが立っている。その土手とフェンスの間には、人が下りられる程度のくぼみがあり、よくそこから土手を見上げるような構図で、真上を通過する飛行機の腹と、バンザイのポーズを取る人を同時に収めた写真を目にする。
くぼみは背の高い雑草が連なって生い茂っており、外と空港を隔てる自然の壁になっているのだが、着陸誘導灯の付近だけ土が踏み固められて、人が行き来できる空間になっているのだ。
土手からくぼみに至る部分は2~3mほどの斜面になっていて、底辺の部分は台形状のブロック積みになっている。最も高い所は2mほどの高さがあるので落ちると大変だが、ブロック積みは左右に向けてじょじょに低くなっていくので、ある程度のところで飛び降りることができる。
…うぅむ、文章で表現するの、けっこう難しい。
で、子供たちはといえば、そのブロック積みの窪みに飛び下りたりよじ登ったりして遊んでいるのだ。
わが娘たちもそれをみて、この場所での遊び方を心得たらしい。窪みに飛び下りて、よじ登って、また飛び下りる。一人では飛び下りられないような高い場所からも、私が下から両手を持ってやるとフワッと着地できるのが楽しいらしく、何度も手を貸すこととなった。
しかも辺りは整地されておらず、雑草と土と石ころがあるばかり。子供たちは大小さまざまな石ころを集め、それを恐竜の化石に見立てて並べたりして、さほど広くない着陸誘導灯周辺を縦横無尽に遊びまわるのであった。
…いやぁ。これはちょっと予想していなかった。子供が外で遊ぶには遊具が必須と思っていたのだが、それは大人の穢れた思い込みであったようだ。子供が遊びの天才であることを、私は思わぬ形で知ることとなったのである。
けっきょく飛行機が来るまでの40分の間で、子供に「ヒコーキまだー?」と訊かれたのは一回だけ。「おぉん、もうちょっと」とこたえると、子供はなんでもないというふうに、また遊ぶのであった。

思いのほかあっというまの40分が過ぎ、えっちゃんのアナウンスが辺りにこだました。
「大型機まもなく到着で~す」
人々が、いっせいに南の空を見やる。たぶん新大阪あたりの上空を飛んでいるのであろう777-200ERのランディングライトが、うっすらと浮かんでいる。
「ほら、来たで」と、子供たちを土手に立たせて飛行機を指さす。しかし待ちに待ったトリプルも何のその、姉妹は地面を眺めまわして、なおも良さげな石ころを探すのであった。これはアカン。綱紀を正し、迫りくる航空機に子供たちをきっかりと着目させる。
JALのトリプルは、ものの一分ほどで空港に到達した。巨大な鉄の塊が、轟音とともに地上の乗り物の何倍もの速さで、頭上をかすめて飛び去って行く。
ほんの一瞬。このほんの一瞬の非日常感を求めて、人は土手に集まる。
巨大なエンジンの排出する後方気流の余韻が吹きつける。
夏に訪れた際、ジェットの轟音を「ジャイアンの歌」と称して忌避していた妹は、今回はケロリとしていた。
「今回はジャイアンの歌じゃなかった」
「お~、よかったなぁ」
たった数か月のことだが、子供は成長しているのだ。
いっぽうの姉は、まだベビーカーに乗っていた頃に一度連れてきたきりである。当時は、飛行機はもちろん、その大きさにもピンと来ていなかったと思うのだが、いまは父の刷り込みによって、素養も多少はある。好きか嫌いかといえばどちらでもないと思うのだが、少なくともその大きさ、非日常感に感動できる感性を持ち合わせているはずである。
どうよとばかりに、私はいった。
「すごいなー、デカかったなぁ」
なにしろトリプルである。IBEXのCRJですらけっこうな迫力なのだから、さすがにぐうのねも出まい。
しかし長女は、平生のとおりのポーカーフェイスで、心の琴線に触れた様子はかけらも感じられない。…あれ?
そしてよくわからない半笑いを浮かべながら、大きな声でこたえた。
「でも747よりは小さいんやろ?」
──へ?
予測し得ぬこたえに、私は言葉を失った。
「お、おぅ…そやな」
ようやく言えたのはそれだけ。ぐうのねも出ないのは私のほうであった。
ふと、たまたま近くにいたオッサンと目が合った。オッサンは己れのママチャリを立たせながら、マスクの奥で少し笑ったようだ。私たちの会話が聴こえていたらしい。
ハハハ…なんだか肩の力が抜けてしまった。トリプルでこの反応だったら、また連れてきたところで、たぶん感動することはないだろうな…。
しかし、747を引き合いに出してトリプルをこき下ろすとは…やるな!娘の成長を感じられたのは、もしかしたらこの日一番の収穫だったかもしれない。
車に妻と長男を待たせているので、今回はこれで終了。帰るみちみち、娘たちの手をつなぎながら思うのだった。タイトルに据えた疑問、「子連れで伊丹空港行くなら、スカイパークか土手どっち?」
今回の訪問で得られた答えは「どちらでもよい」であろうか。なんともファジーな結論だが、これは「土手が思いのほか遊べる。多少間がもたなくても子供は大丈夫」という根拠によるものなので、長年の疑問に対する解答としては、大いなる前進である。
もう言っても詮のないことだが、大阪在住時代に千里川の土手に行ってみたかったなぁ。
当時の写真を見てみると、土手に自動車がふつうに乗り入れ、縦列駐車の列ができている。そりゃ当時はコインパーキングなんかないし、交通手段といえば徒歩かチャリか自動車しかないのだから、そうなるだろう。その無秩序な地上をかすめて、ルフトハンザやノースウエストのクラシックジャンボが通り過ぎていくのだ。たまらん。
ブログ開始初期の頃にも書いた気がするが、やっぱりいつか1/400の千里川土手ジオラマを作ってみたいね。もし作るとすると、A3四方ぐらいのサイズ?スタンドの土台は川面に隠す形になるか?着陸誘導灯なんかどうやって作る?
…あぁ、またいらん構想に憑りつかれてしまいそう。

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JC Wings Boeing747-400LCF N747BC

今回はオバケ747。セントレアでおなじみ、ドリームリフターである。

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恰好よい…とはいいがたいが、その独特の存在感は、何人たりとも否定できぬところであろう。

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787の部品を運搬するためだけに開発された異形の貨物機。ベースは747-400だが、ウイングレットはついていない。
なんか理由はあるはずと思い調べてみると、テスト飛行中にフラッター(振動)が発生したためとか。

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どうやら機体を巨大化したため、ウイングレットから通常型の747では発生しないような乱流が生まれ、昇降舵を直撃したのだそう。つまり安全のために撤去されたのだ。
なるほど。ちょっと疑問に思っていたのだが、長年の謎が解けた。

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じつは我が家のドリームリフターは2機目である。1機目は、モデルを集め始めたころに所望した、Hogan製の1/400ダイキャストである。ブログにも掲載済だが、その頃はウイングレットのことなど気にもならなかった。
たかだかヒコーキ模型のブログだが、5年に迫ろうかという継続によってもたらされる成果は、案外侮れないのかもしれない。

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なんだかんだで、飛行機と飛行機模型を通して様々なものを得ている。飛行機の知識だけではなく、一般教養や英語への関心と、それらを用いてのコミュニケーション。そして、人との交流。まさにプライスレスの価値があるものと自負するところである。

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とくに私がよく使用しているNスケールのクルマやフェンスは、外国のコレクターの方々からも関心が高いようで、どこで手に入れたのかとよく訊かれる。
いやぁ、こういう細かいストラクチャで勝ちに行く姿勢というのは、本当に日本ならではだと思う。このあたりは、欧米では絶対に太刀打ちできない。

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GeminiのGSEや空港ターミナルビルを見ればよくわかる。あれらに飛行機モデルと同等のリアリティを求めようと思うと、塗装し直し等のひと手間が要る。その点、日本はことジオラマ関連素材についてはかなり恵まれていると思う。

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まして最近においては、やなかデジタルファクトリーさんのように、個人で市販品をしのぐクオリティを持つGSEを制作、販売されているショップもある。これは本当に、日本人として誇らしい。
やなかさんは、まだまだ新たな構想を練られているとのこと。今後の展開が楽しみである。

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さて話戻って、このドリームリフター。N747BCは、全4機あるうちの初号機だそう。HoganのほうはN718BA。意外にもこちらのほうが最新の4号機ということで、奇しくもフリートの頭とケツが揃ったことになる。

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JC版のドリームリフターは、2021年半の最新モールド仕様で、造形的には文句なしの出来栄えである。最近流行りのインタラクティブ・シリーズと違い、カーゴドアは開かない。
個人的にはそちらのほうがよい。インタラクティブは、オープン状態は良いが、クローズ状態だと必ず隙間ができるので、個人的にはあまり好きではないのだ。

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しかし、JC Wingsから発売予定の新たなアクセサリーは、さすがに笑った。
同社はエアバスのベルーガXLのインタラクティブをすでに発売しているが、なんとそれに対応するA320のノーズをリリースするというのだ。

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ベルーガのおでこのカーゴドアをオープン状態にし、そこにA320のノーズ部分を差し込んで遊べるアクササリーである。深緑色のスキンむき出し状態のA320のノーズ…シュールすぎるだろ。どうせなら“前後に分割できるA320”にしてくれたら面白いのだが、たぶんノーズ部分だけの提供だろうなぁ。

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個人的に、モデルプレーンにギミックは不要だと思っている。タイヤが動いたり、ギアがチルトする機能は欲しいところだが、静的に完成していればさほど多くを求めたいとは思わない。
だが、この「A320のノーズ」はさすがに面白い。フラップダウン仕様に感動したのはほんの3~4年前ほどだったと思うが、モデルプレーンも少しずつ進化しているのだ。コレクションする身としては、可能性が拡がっていくのは楽しい。
JC Wingsの今後に期待である。

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さてこのドリームリフターモデルだが、一点難があるとすると、色目である。このブルーが、あきらかに濃い。実機のブルーはけっこうはっきりとしたブルーなのだが、JC版は完全に紺色をしているのだ。この色目の正確性については、Hoganのほうに分がある。
塗り替えてやりたいところだが、さすがに無理があるか。

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よくよく調べてみると、先行して販売されている1/200も同じ色目をしている。みんなあまり気にならないのかなぁ、と思ったが、よく考えてみれば、コイツは世界的にレアなドリームリフターなのである。実機を見た人は、案外少ないのかもしれない。
私はたまたまセントレア/関空ベースのため、かの機は数えきれないほど見ている。知らず知らず、正確な色目を把握できているのだろう。
やれ空港が遠いだの時間が自由にならんだの文句ばかり垂れているが、これについては、私の持つ数少ない空活アドバンテージかもしれない。

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それにしても、コロナ下においても、名古屋におけるドリームリフターの発着頻度は、平時からそれほど落ちていない気がする。ふつうの貨物を運んでいるならまだしも、787の部品に特化しているLCFがコンスタントに飛来しているということは、まがりなりにも787の製造ペースは維持できているということだろうか。
…まぁ、いまはコロナ前の注残をさばいている状態で、もしかしたら今後「メッキリ来ねーなぁ」などというシチュエーションも起こり得るのかもしれない。見られるうちに、写真に残しておかねばならぬか…。

ところで、これを書いている最中、お友達のTTJMさんから悲報が舞い込んできた。
セントレアの商業施設『Flight of Dreams』の有料エリアが3月末で営業終了となっ!?
…まぁ遅かれ早かれそうなるだろうと思っていた。787の実機展示というトピックと引き較べ、肝心のアトラクションがしょぼかったからなぁ。コロナ禍は直接の原因ではあろうけれど、それがなくてもけっきょくこうなっていたんじゃないかな。
まぁ今回、有料制度と付随するアトラクションを撤廃するだけのようなので、利用する側としては施設そのものが身近になるというベネフィットがある。今後テナント誘致を強化していくことになるんだろうが、施設の良い運用方法のアイデアを公募するなどして、より楽しい、ヒコーキ文化の発信基地になればよい。
4月以降は、しばらくの間、リニューアル工事のために有料エリアは閉場されるが、ボーイングストアやフードコートはそのまま営業を継続するとのこと。

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応援してますよ、セントレアさん!
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コメント

2021/02/23(火) 07:34:00 | URL | Meifuardynasty #mQop/nM.
お早うございます。
更新が早いですね!私は最近更新が滞っていますが(^^ゞ
Flight of Dreamsの有料エリア営業終了は早いですね。シアトル好きの身としてはいずれ訪れてみたかったですが予想外に早すぎますが昨今の社会的情勢を鑑みると致し方ないかと。
ドリームリフターは実機を見たことが有りませんが色目としては紺色のイメージがあります。例えば車だとこの車種の白は〇〇ホワイトとか名前が有りますよね。航空機には色指定の名前がないんですかね?全日空の青は〇〇ブルーと△△ブルーとか。それならば〇〇ブルーの配合率は・・・とかなるので模型でも同じ色が出せるんですけどね。まぁ、有るでしょうが航空会社が公表していなんでしょうね。ベトナム航空の時に模型数社を実機で比較しましたが結構ばらつきがありますね。
いつもの田んぼ越しのショットは千里川土手をイメージされていたのかと思っていましたが違うんですね。千里川土手、楽しみにしています。千里川土手もいずれ訪れてみたいスポットです。その際は宜しくおねがいしますm(_ _)m

Re: タイトルなし

2021/02/23(火) 10:32:06 | URL | D-ABVWolfsburg #-
Meifuarさん、お早うございます。
今回は続きものだったことと、2月の更新頻度そのものが低いので、早めに更新しました。ですが、ネタ切れがすぐそこまで迫っているので、3月はまたグダグダになりそうです(^^;
FODは、とりあえずシアトルテラス(フードコート)は継続されるので、お越しいただく価値はあると思いますよ。というより、有料エリアが無意味なぐらい、フリーゾーンがメインという雰囲気なので、問題ないと思います。
ドリームリフターは、鮮やかな青といってしまうと語弊があるかもしれませんが、いわゆるネイビーとはまたちょっと違う気がします。
カラーの配分は必ず正確なものがあるはずですけれど、どのメーカーも目分量でやっていて、それがおおむね合っている、というのが現状なんでしょうね(^^;Geminiなんかは航空会社のお墨付きをもらっているはずなので、ほぼ正解のはずなんですが、それでも「ん?」と思うのがたまにありますからねぇ。ベトナムなんか、光の当たり方で全然違って見えるので、難しいでしょうね。
田んぼショットは、伊丹ではなく旧名古屋小牧のイメージですね。RWY34エンドは伊丹ほど低いアプローチではありませんが、ターミナルが近くて駐機中の飛行機がすぐそこに見えたそうです。こちらもリアルタイムで行かなかったことが悔やまれるスポットですよ。
名古屋~大阪ツアー決行しますか。お待ちしていますよ!

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